【興味を持ったニュース】ByteDanceのライブコマース参入

はじめに


本記事は私が企業問題入門という記事で私が提出した課題である。こちらに関しても最近の注目となっている「ByteDance」のTikTokについて述べたものである。今回はそこで書いた内容について転載したいと思う。


【見出し】

ライブ通販 挑むTikTok 会員4億人活用、収益の柱に アリババ・京東を追う

 

【媒体】

日本経済新聞 6月26日 朝刊

 

【概要】

・動画投稿アプリ「TikTok(正式名douyin)」を運営する中国のバイトダンスが生中継で商品をうる「ライブコマース」[1]でアリババ集団などのネット通販勢に挑む。

・バイトダンスは世界最大のユニコーン企業。TikTokは国内に4億人の会員保有。

・ライブコマースに力を入れ始めたのは今年の6月。それまでの収益は動画広告に依存していた。

TikTokを使ったライブコマースを百貨店(4店)が採用したところ3時間で売り上げは45億円を超えた。

・ライブコマース市場は急拡大中で。2020年の市場規模は約14兆円(2019年の倍)になる見通し。

・ライブコマースのリーダー企業はアリババと京東集団の2社(市場シェア8割)。

・ライブコマースの特徴は「個人発信」、「双方向」との親和性

・発信者は素人、モデル、インフルエンサー。視聴者もこうした人のファンが多い。

・消費者心理としては「自分が好きなあの人がお勧めするなら、買ってみよう」

TikTokはダンス動画などを発信し、百万単位のフォロワーを持つ発信者を多数抱える。

・アクティブユーザーの多さとアプリの特徴を活かせばアリババに対抗できるという読みがあるそうだ。

 

【意見】

 今回は中国のユニコーン企業であるバイトダンスのサービス、「TikTok(douyin)」を取り上げた。本ニュースを取り上げようと思ったきっかけは、私自身が中国版TikTok(douyin)を毎日のように視聴しているからである。今回はその視点を活かし、TikTokのライブコマース施策に関して考察していきたい。

結論から言うと、バイトダンスのTikTokのライブコマースは、現時点ではアリババや京東には及ばないものの大きな勢力であると私は考えている。理由は、参入のタイミングとして適切だった点と企業面から見て顧客のターゲッティングがしやすい点である。以下で詳しく説明していきたい。

 第一に参入のタイミングとして適切だった点である。現在、中国のライブコマース市場はPLCにおける成長期の段階にある。成長期は参入する業者も多く、競争は激化していく時期であるがTikTokはそれを有利に働かせることができると考えている。なぜなら知名度が高く、アプリ自体に元々ライブ機能が備わっていたからである。ライブ機能が備わっていた点に関してはライブ→ライブコマースへのシフトが容易であることを指す。これらの点を踏まえれば、TikTokは市場が成長期であることを有利に働かせ、ライブコマースのシェアを獲得できると感じた。

 第二に企業面から見て顧客のターゲッティングがしやすい点である。TikTokのアクティブユーザーは1日あたり4億人と言われており、視聴者の数がそもそも多い。またコンテンツもお笑い・動物・美男美女・料理など多種多様。すなわち、アクティブユーザーを囲い込みが多方面から展開されており、ファンの数も極めて多い。各企業はこの多様性を活かし、TikTokerに任せる案件を適切に決めることさえできれば、あとはTikTokerがターゲットとしている層にうまくリーチさせることができるだろう(実際の例:料理系でインスタントラーメンのライブコマース)。

 最後にまとめである。今回はバイトダンスのTikTokを議題に出した。TikTokは現時点で大量にユーザーを獲得している点やPRをする人側のファンのターゲットが絞りやすいなど、市場参入で有利に働く点が非常に多い。当然、競合がアリババや京東集団ということを考えるとシェア獲得は容易ではない。しかしTikTokの特性であるダンス動画など、新たなジャンルを駆使して競争に挑めば、新たな分野のみちを切り開くことができる。今後もバイトダンス(TikTok)の戦略に期待したい。



[1] ライブコマースとは、テレビ通販「ジャパネットたかた」のような放送をネットで生中継し、商品を販売する手法。

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